【仕事を辞めようか悩むあなたへ】7年勤めた大企業を退職した理由 最終章

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どうもユウイチ(@yuichiho)です!

現在、NPO・世界の働き方/世界一周講演・キャリアコーチングなどパラレルワークをしている私ですが、元々は愛知県の某メーカーにてマーケティングや事業戦略立案の仕事をしていました。

「働きやすい会社ランキング」にもランクインするホワイト企業を退職した理由と経緯を数回に分けて書き綴って来ましたが、今回が最終章です。

第一章はこちら▼

【仕事を辞めようか悩むあなたへ】7年勤めた大企業を退職した理由 第一章

第二章はこちら▼

【仕事を辞めようか悩むあなたへ】7年勤めた大企業を退職した理由 第二章

会社を辞めようかと悩んでいる方、転職を考えている方、就職活動中の方、何か変えたいけどどう一歩踏み出したらよいかわからない社会人の方にぜひ読んでいただきたいです。

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最終章 一通の手紙 〜 旅へ 〜

 転職という道を取るか、この会社で駐在を待つか、悩み始めた時、デスクに一通の手紙が届いた。

庶務さんから渡されたその封筒には差出人の会社名が無かった。

 

封を開けてみると、ヘッドハンティングファームからのオファーだった。

 

ただただ驚いた。

こんなタイミングで、転職の話が舞い込むものなのだろうか。

人生は予測不可能なことが起きているようで、全てが必然なのかもしれない。

というか、デスクに直接手紙を送ってくるスタンスがなかなかおもしろい。

 

封を切ると、中にはこう書かれていた。 

 

一部上場のメーカー様より、世界各国で展開を予定する新規事業の戦略立案をお任せできる人材のスカウト依頼を受け、リサーチをかけた結果、ユウイチ様のご活躍を耳にしご連絡しました。是非一度ご面会の機会を頂戴できれば幸いです。 

 

このヘッドハンティングファームを検索してみると、そこそこ名のある企業だった。

手紙の中に書いてあったアドレスに恐る恐る返信してみると、わざわざ東京から会いに来るとのこと。
ただ、相手が指定してきた日が自分の海外出張と重なっていたので、会えない旨を返信すると、電話で一度話すことになり、日時を取り決めた。

 

数日後。

ヘッドハンティングファームから電話がかかってくる。

まず、どうやって私を知ったのか聞いたところ、

「詳細は申し上げられませんが、過去に名刺交換をされた方からの推薦です」との返答。

ありがたいことに会社の部門費で何万円もする外部研修に一年に2度ほど参加させてもらっていたので、おそらくその中で一緒に研修を受講していた誰かなのだろう。もしくは講師。

そして、私が会社HPや某広告代理店企画の社会人サイトに出ていることも確認済みだった。

オファーの内容は、自分が今働いている会社よりもネームバリューがあり、事業規模も大きい競合他社からだった。

仕事の内容は、新規事業部の戦略立案やプロジェクトマネジメント。

そして、年収200万円アップ。

 

条件は悪くなかったが、現在と同業界の仕事には全く興味が無かったことからあっさりお断りした。

 

それにしても転職を考え始めたタイミングでこんなオファーが届いた。

何か一歩踏み出せというメッセージなのかもしれない。
企業で働く複数の友人に今回の話をするとそんなスカウトからオファーは聞いたことが無いとのこと。

 

自分は他社でも通用する市場価値があるのではないか?

 

それでは確かめてみようということで、リクルートやDODAなど転職エージェントに登録をして、話をしに行った。

すると、27歳(当時)、英語中国語可、中国駐在経験あり、プロジェクトリーダーという実績からたくさんの企業を紹介してもらった。
年齢的にも経験的にもちょうどよかったのだろう。
アベノミクスにより景気が安定していたこともあって企業も積極的に中途採用をしていた。

 

転職活動を通して気づいた。

自分には市場価値がある。
世の中には山ほど働き先がある。

凝り固まった常識の枠が外れた。

 

「一度きりの人生、やりたい仕事をしよう。」

 

エージェントから紹介された企業や業務内容をひとつひとつ時間をかけて確認していった。

転職エージェントは、「海外駐在」をベースにいくつか候補企業を紹介してくれた。

・自動車のマーケティング@オーストラリア

・WIFIサービスの拡販@NY

・人材紹介、ヘッドハンティング会社@シンガポール

etc

メーカーは今の会社と扱う製品が変わるだけで、やることはそう変わりないので興味が湧かない。

他も別に興味ない。

紹介された企業をバッサバッサ切っていく。

そんな私にエージェントが一言。

 

「海外駐在して何がしたいですか?」

 

核心をついた質問に何も答えられなかった。

「世界を舞台に働く」以外の答えは自分の中に持ち合わせていなかった。

 

何がしたいのか、自分と真剣に向き合うタイミングが来ていた。

就職活動以来の自己分析に取り掛かる。

本を読む。

紙に想いを書き出す。

海外で活躍する日本人についてネットで調べる。

講演会に出る。

自分をよく知る友人に相談する。

何も答えは出てこない。

自分の特性や才能という別の観点から自分に合った仕事を探してみる。

 興味あると思えることはあるが、実態をよく知らないままに思いっきりそっちにハンドルを切ってよいものか。

思考の悪循環。無限ループに入っていた。

 

そんな中でも確かなことが一つだけあった。

 

「世界をもっともっと体感したい」

 

「海外で働きたい」

 

という小さい頃から抱き続けた、漠然とした願望が自分の想像をはるかに超えるほど強かったことだ。

 

なんだ、そんなに俺は世界に出たかったのか。

 

ものすごい単純ではあるが、自分の根幹にあるゆずれない想い。

その気持ちに正面からぶつかる時が来た。

 

世界に出よう。

海外で何をするかを日本で考えていてもらちがあかない。

自分の目で、耳で、肌で世界を感じて来よう。

世界で働く人たちと出会い、世界の働き方を知ることから始めよう。

海外で何をやるかを決めるために、退職して、旅に出よう。

そう決意しました。

 

そこから世界一周へ旅立つ選択をするまで時間はかかりませんでした。

海外行ってどんな仕事をするの?という質問には、

「やることはこれから決めます。むしろ今は決めたくありません。」

ときっぱり答えていました。

正解を欲しがる、自分のものさしに当てはめたい方々からのバッシングもどこ吹く風でした。

自分探しの旅?と言われることがよくありましたが、違います。

自分は常にここにあるので、海外には落ちていませんから自分探しの旅ではありません。

 

誰に何と言われようと、やりたいことをやって、自分の人生を歩む。

「みんな一緒」の時代はとっくの昔にもう終わった。

日本という国にいる限り死ぬことはない。

働くところなんてどこにでもある。

世間の目を気にして、他人の人生をなぞる生き方はもうやめよう。

自分の意志を持って、自分で道を切り開く。

 

自分を、生きる。

 

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3章にも渡り、読んでくださった方ありがとうございました!

自分が企業を辞めて、世界一周に旅立つまでの経緯を書きましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいる方の中には、大小あれどあの頃の自分のように仕事で悩んでいる人がたくさんいると思っています。

そんな方々が自分を信じて一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

 

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一度きりの人生笑っていきましょう。

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